固体高分子形燃料電池におけるガス透過性の評価
固体高分子形燃料電池に使用されている電解質膜は、水素及び酸素が透過すると、透過ガスにより生成された過酸化水素により電解質膜が劣化することが知られています。
そのため、安定した性能を維持するためには電解質膜のガス透過性の評価が重要となります。
ガス透過率測定装置 TM2540は、検出部にガスクロマトグラフを採用することで混合ガス(H2、O2、N2等)による性能評価が可能です。
加湿ガスオプションを追加することにより、加湿されたパージガスと試験ガスを試験片に供給することができ、試験片を透過したガス成分や蒸気をガスクロマトグラフで測定することができます。
ガス透過率測定装置 TM2540は電解質膜だけでなく、様々な素材のガス透過性能を評価することが可能です。
【特長】
- 検出部にガスクロマトグラフを使用することで“混合ガス”による性能評価が可能
- 表面処理技術による部材の不活性処理により“高精度”な測定結果を提供
- サンプルセルと透過部の温度を個別に設定出来る広い条件設定
- 実験台に設置可能なコンパクト設計
- 使い方が直感的にわかるタッチパネル操作
【仕様例】
測定方法 : 差圧法(JIS K 7126-1 差圧法のガスクロマトグラフ法に準ずる)
透湿度測定*¹ JIS K 7129 透湿度測定のガスクロマトグラフ法に準ずる)
ガス透過率 : OpenLabにより算出された各成分の濃度を自動で取り込み、透過度を算出
計算ソフトウェア : Microsoft Excelを使用した測定結果シートの作成
セル数 : 1~3
セル温度 : 室温 ~ 120℃
【フィルムの水素透過測定例】
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