製品情報

表面処理技術 InertMask(受託成膜サービス)

 Q. こんなお悩みありませんか?
A. そのお悩みInertMaskが解決します!

InertMaskとは

InertMaskは金属表面の不活性化を目的に開発された機能性薄膜です。
金属表面を柔軟性の高いガラス系の薄膜で覆い不活性化すると、金属吸着性の高い化合物 (アミン類など) の安定した分析が可能になります。
加えて、樹脂の離型性の向上、汚れの付着抑制、撥水性の向上など様々な機能を付与することができます。
自社開発した成膜装置によって、ステンレスチューブの内側や複雑な形状の金属部品にも均一にコーティングすることができます。

InertMaskの機能性

InertMaskは金属部品に以下のような機能性を付与します。

均一性
CVDという成膜手法により複雑な形状でも nm 領域の膜厚で均一にコーティング

加工性・柔軟性
アモルファス構造特有の柔軟性により成膜後にも加工が可能

不活性・非吸着性
硫黄系化合物やアミン類など金属への吸着が懸念される成分の吸着抑制効果

防汚性
金属表面の不活性化によりインク汚れやカルキ汚れなどの付着を抑制

耐熱性
一般的なPTFEコーティング等の離型コーティングでは使用できない最高使用温度300℃を達成

撥水性
金属表面に高い撥水性を持たせることができる

離型性
粘着性のテープやフィルム、成型後の樹脂などが付着しにくく剥がれやすい

防錆性・耐食性
塩水や雨水によって発生する錆の抑制効果





実験データ事例

<不活性・非吸着性の分析評価>
キャピラリーカラムの手前にステンレスチューブ、またはInertMaskチューブを接続して、金属吸着性の高いアルコール類やアミン類を含むサンプルをGC-FIDで分析しました。



✓ 吸着の抑制によりすべてのピークを検出可能



<樹脂離型性の評価>
ポリプロピレン (PP) 樹脂の付着性・剥離性を評価



✓ ステンレス表面の樹脂離型性が向上
 

 

InertMaskの耐熱性や離型性、下地の金属溶出性などに関する実験データをご紹介している合計30ページの技術資料が無料でダウンロードできます。

 


InertMaskが活躍している業界

この他にも多くの実績がございます。詳しくはお問い合わせください。

ご利用の流れ

パターン1 お手持ちの金属部品にInertMask処理をする場合

ステップ1:ヒアリング
InertMask処理が適しているかどうかお伺いします。弊社の技術担当も同席する場合があります。

ステップ2:お見積り
処理を行う部品の大きさや数量によって処理費用をご提示します。

ステップ3:部品発送
処理を行う部品を弊社工場へご発送いただきます。

ステップ4:処理・検査
InertMask処理と検査を行います。必要に応じて処理の前に脱脂・洗浄を行います。

ステップ5:ご返送
弊社に部品が到着してから2~3週間程でご返送致します。


パターン2 InertMask処理済みのステンレスチューブを購入する場合

お近くの営業所、または下記のお問い合わせフォームからご連絡ください。

品名
使用チューブ外径
外径
内径
長さ
入数Cat.No.価格
InertMask チューブ コイル1.59mm1/16”1.0mm5m1個7510-2150140,000
InertMask チューブ コイル1.59mm1/16”1.0mm10m1個7510-2150060,000
InertMask チューブ コイル1.59mm1/16”0.8mm5m1個7510-2160140,000
InertMask チューブ コイル1.59mm1/16”0.8mm10m1個7510-2160060,000
InertMask チューブ コイル3.18mm1/8”2.18mm5m1個7510-2170145,000
InertMask チューブ コイル3.18mm1/8”2.18mm10m1個7510-2170065,000

 

InertMaskなら、一般的なコーティングでは困難だった課題を解決できるかもしれません。
まずは無料でご相談ください。

実験動画ライブラリ

撥水性
撥水性
水の乾燥
水の乾燥
非接着性
非接着性
接着剤の馴染み
接着剤の馴染み
防汚性
防汚性
チューブ内壁の不活性化
チューブ内壁の不活性化

 

よくあるご質問

Q. コーティング可能な最大サイズは?

A. 2種類の反応炉を用意しており、それぞれ有効サイズは下記のとおりです。

Q. コーティング可能な基材の材質とコーティングできない基材の材質は?

A. 主に各種ステンレスと相性が良く、きれいに成膜できます。その他にもダイス鋼やアルミ、チタン、ガラスなどにも成膜の実績がありますが、材質によって膜厚や機能性に差があります。
また、300℃程度の処理温度が必要ですので加熱によって変形してしまう樹脂などを含むものは処理ができません。さらに、真鍮、銅、めっき処理された金属、継手袋ナットのネジ部銀めっきなども相性が悪く処理ができません。詳しくはお問い合わせください。

Q. 一部をマスキングしての処理は可能?

A. 一部をマスキングしての処理はできません。成膜手法の性質上、全体が満遍なく成膜されます。

Q. 再コーティングは可能?

A. 現在は対応しておりません。


InertMask処理を行えば、一般的なコーティングでは困難だった課題を解決できるかもしれません。
無料で相談をお受けしますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

製品仕様や実験データを集めた技術資料をご用意しています。
フォーム入力で無料ダウンロードができますので、是非ご利用ください。