夾雑成分が多く含まれる生体試料の分析では、目的成分の溶出後に夾雑成分が溶出し、分析時間が長くなる場合があります。この夾雑成分の除去に、試料の前処理を行うことがありますが、手動では人為的誤差が生じたり、作業に多くの時間を要することがあります。
カラムスイッチングHPLC法は目的成分の濃縮や夾雑物質の除去を自動で行うことから、作業効率の向上に有効な手法になります。
今回は、糞尿中のフェノール分析を中心に、分析時間の短縮に成功した例をご紹介します。