技術情報

誘導体化試薬の使用例

Ⅰ章-1 誘導体化法について

誘導体化法とは、ガスクロマトグラフィーや液体クロマトグラフィーにおける前処理の一種です。
ガスクロマトグラフィーでは、気体や気化可能な試料を分析できます。 多くの化合物はそのままで測定できますが、難揮発性化合物や、熱により分解してしまうような不安定な化合物は、そのままでは測定できません。 それらの化合物は、誘導体化試薬と反応させ、揮発性、熱安定性に富んだ誘導体に変えることによって、ガスクロマトグラフ分析が可能になります。
一方、液体クロマトグラフィーでは、試料は液体か、適当な溶媒に可溶な性状を持つ固体である必要があります。 液体クロマトグラフィーにおける誘導体化は、ガスクロマトグラフィーのように媒質に可溶化させることを目的とするものではなく、主に検出方法に依存した誘導体化となります。

ここでは、誘導体化試薬の使用例を紹介します。