セルについて
使用上の注意
(1)再現性良く正確な分析を行うためには、使用前にセルを充分洗浄してください。(洗浄しやすい曲底セルもあります)。特に汚れのひどいセルは洗浄液(セル洗浄液デコン90など)で洗うことをお薦めします。また、最も効率的な洗浄方法として超音波洗浄機の使用をお薦めします。セル洗浄液2~10%の水溶液を入れて使用してください。ただし、セルを直接金属の洗浄槽へ入れたり出力の大きい超音波洗浄機を使用するとセルが破損します。セル洗浄用バスケットや出力80W以下の超音波洗浄機を使用してください。
(2)セルの表面は、空気中のガスを吸着しますので洗浄後すぐに使用することをお薦めします。長期間使用しない場合は蒸留水に浸しておくかあるいは、専用保存ケース内で保管してください。
(3)セルを取り扱う際に透過面を直接肌で触れないでください。特に紫外領域では肌の脂肪分などが付着し分析に大きく影響します。
(4)セルホルダー内のそれぞれのセル位置や受光方向を常に一定にして使用しますと測定誤差が小さくなります。
(5)弗酸・強リン酸・アルカリ溶液の測定は避けてください。弱アルカリ水溶液は測定可能ですが、できるだけ短時間で行い使用後は直ちに充分洗浄し保管してください。
(6)スクリューキャップ付セルおよびその他栓付セルは、内部の圧力が上昇する加熱や、内容物の凍結などを伴うと破損しますので使用しないでください。
(7)長光路長セルは、中央部のみを持って強い力で持ち上げますと破損し大変危険です。ホルダーなどへの出し入れは両手で両端部を持って行なってください。また、中央部に補強(ブリッジ)の入ったセルも用意しました。