GL-7400高速液体クロマトグラフィー（HPLC）を用いた、食品中のリコペンの分析例をご紹介します。
リコペン（リコピン）はカロテノイドの一種で、トマトなどに多く存在し、抗酸化力が強い成分として知られています。標準液の分析では、α-カロテンとβ-カロテンも同時に分析を行ない溶出位置を確認しました。
前処理は浮遊物を除去するだけの簡易法 ( 溶媒抽出後に 遠心分離 ) のみで分析を行いました。検出器はGL-7452Aフォトダイオードアレイ検出器（PDA）を使用しました。Inertsil ODS-3カラムを使用することにより、カラム粒子径が2μmと極微小でありながら、15MPa以下の使用圧力下で良好なピークが検出されました。