製品情報

マイクロGC

Agilent 990マイクロGC(アンモニアシステム)

アンモニアの分析

Agilent 990 マイクロGCにCP-Volamineチャンネルを使用することで、アンモニアを高精度かつ安定した分析を実現しました。チャンネル内のCP-Volamineカラムは、非極性固定相でコーティングされており、MPD(Multi-Purpose Deactivation)テクノロジーにより、アンモニアに対しても対称なピークが得られます。

PoraPLOT QとCP-Volamineの比較

アンモニア分析で従来使用していたPoraPLOT Qチャンネルと比較し、CP-Volamineチャンネルはより良好な結果が得られました。

Fig.1 アンモニア(200 ppm)のクロマトグラム Fig.

PoraPLOT Qチャンネル
CP-Volamineチャンネル

*:水分は、室温で凝縮する量は装置に導入できません。

Fig.2 アンモニア(2000 ppm)のクロマトグラム 、Fig.3 アンモニアの検量線

PoraPLOT Qチャンネル
CP-Volamineチャンネル

水素・窒素・アンモニアの分析

アンモニアの分解(燃焼・改質)評価や合成プロセスの最適化において、水素・窒素・アンモニアの継続的な測定は不可欠です。Agilent 990 マイクロGC(2チャンネルタイプ)を使用して分析を行いました。高速分析に対応しており、リアルタイムのモニタリングに最適です。

Agilent 990 マイクロ GCの2チャンネルでの同時分析

水素・窒素分析用チャンネルとアンモニア分析用チャンネルを組み込むことで、水素・窒素・アンモニアを同時に高速分析できます。

Fig.4 水素・窒素・アンモニアのクロマトグラム

Molsieve 5Aチャンネル
CP-Volamineチャンネル

低濃度アンモニアの分析

CP-Volamineチャンネルによる分析例で、低濃度でもアンモニアが検出可能であることが確認できます。

Fig.5 アンモニア(10 ppm)のクロマトグラム

主な仕様

インジェクター 注入量1 μL~10 μL(0~999 msec)任意に設定可能
ヒートインジェクション 30 ℃~110 ℃
オーブン 30 ℃(室温)~180 ℃ 恒温分析
検出器 熱伝導度検出器(μTCD)内部ボリューム200 nLシングルチャンネル
検出限界 0.5 ppm n-Pentane(WCOTカラム使用 R.T.15秒時)
10 ppm Ethane(マイクロパックドカラム使用R.T.25秒時)
測定濃度範囲 0.5 ppm~100 %(検出下限については条件により異なります)
再現性 面積値 <0.5 % RSD
(Propane at 1 mol% レベル WCOTカラム使用一定温度、一定圧力時)
キャリヤーガス He、N2、Ar(供給圧力550±10 kPa) 純度99.999 %以上、接続 1/8 inch(Swagelok)
キャリヤーガス消費量 15 mL/min(PLOTカラムで温度30 ℃・圧力200 kPa時の1チャンネル辺りの消費量)
サンプルフィルター ステンレス5 μm (交換可能)
サンプル入り口接続 1/16 inch(Swagelok)
分析可能時間 600秒
データ処理機との通信手段 LAN (RJ45)
無線LAN規格 IEEE 802.11b/g/n
電源・消費電力 AC100 ~240 VAC 50/60 Hz、12 VDC、最大180 W
設置環境 温度範囲 0 ℃~50 ℃、湿度範囲 5 %~95 % R.H.(結露しないこと)
サンプルガス条件 凝縮しないこと
圧力0 ~100 kPa
温度0~110 ℃(ただし、室温で凝縮、凝固しないこと)
大きさ 145(W)×330(D)×283(H) mm(モニター未設置時)
Quad (4チャンネル)タイプは300(W) mm
重さ 7.3 kg(2チャンネル時。ただし内蔵するチャンネル数によって変わります)

CP-Volamine チャンネル仕様

チャンネル MGC CHA Volamin,15 m,HI,Str,Factl
長さ 15 m
BF なし
分離能 2.0 (i-C4/n-C4 at 0.15/0.2 %)
検出限界 0.8 ppm (n-C5換算)
再現性 < 1.0 % RSD (ピーク面積 RSD, at 0.15/0.2 %)

(注)仕様は特定のテスト条件下で測定され、新品のチャンネルに対してのみ有効です。