センサーガスクロマトグラフ
センサーガスクロマトグラフ
センサーガスクロマトグラフは、検出器に超高感度半導体ガスセンサーを採用することにより、エチレンや硫化水素、アンモニアなど特定のガスについて高速分析とppbレベルからの高感度分析を実現したガスクロマトグラフです。
一部機種を除き自然大気をキャリヤーガスとして使用しているためボンベが不要で、ポータブル機として利用できます。また、自動連続測定によるデータを計測ポイントから離れた場所で測定するモニタリング装置として利用できます。
原理と基本構成
試料については、シリンジによる注入と、内部のポンプを使用したループ注入が選択可能です。
導入した試料ガスは、オリジナル小型カラムで分離され、半導体ガスセンサーによって検出・定量します。
アプリケーション
トマトのエチレンガス放出量比較
トマトを常温で保存した場合と冷蔵保存した場合で、放出されるエチレンガスとアセトアルデヒドの濃度を日ごとに測定した分析結果です。常温保存したトマトは10日後にアセトアルデヒドが急増したことから、冷蔵保存したトマトよりも早く老化が進んでいると考えられます。