ワイエムシィ社製カラム

YMC-Triart

• 総合カタログNo.31未掲載

YMC-Triartは ”使いやすさ重視” の有機シリカハイブリッドカラムです。
卓越した耐久性と優れたピーク形状・再現性が特長で、異なる粒子間での分離再現性も良好のため、HPLCとUHPLC間の相互のメソッド移行がスムーズに行えます。汎用的なC18をはじめ、選択性の異なる種々の官能基のカラムを取り揃え、幅広い化合物の分離に対応します。
核酸やペプチド、タンパク質、抗体などに有効なワイドポアカラムやバイオイナートカラムもラインナップしています。

◎有機シリカハイブリッド基材による卓越した耐久性
◎高温条件や広範囲のｐＨ条件で使用可能
◎非特異的な吸着が小さくピーク形状が良好
◎HPLC/UHPLC、セミ分取用カラムをラインナップ

※価格表内のメーカーP/Nの末尾が『WX』と表記されているセミ分取カラム（Actusシリーズ）は、従来品より約10％充填密度が向上しており、高い理論段数と高耐久性を実現しています。

C18

YMC-Triart C18は、卓越した耐久性と優れたピーク形状が特長のカラムで、広範囲のｐH条件や高温条件でも使用可能です。C18官能基密度の最適化により適度な疎水性と水素結合性を両立しているため、ファーストチョイスカラムとして様々な分離に適用できるほか水100%移動相条件においても良好な保持と再現性が得られます。

C18 ExRS

YMC-Triart C18 ExRSは有機シリカハイブリッド粒子にC18を高密度に修飾したカラムで、卓越した耐久性を有しています。特に強アルカリ性の条件においては、他のハイブリッド系カラムと比較しても秀でています。通常のC18カラムとは異なる分離選択性を示し、疎水性の差が小さい化合物や、高疎水性の構造異性体・類縁体の分離に有効です。

◎新設計の有機シリカハイブリッド粒子にC18を高密度に修飾
◎標準的なC18カラムと異なる保持・選択性
◎高疎水性の構造異性体・類縁体の分離向上
◎酸性・アルカリ性条件で卓越した耐久性

C8

YMC-Triart C8は、新開発の有機シリカハイブリッド粒子と最新の表面修飾技術により、優れた耐久性を有しています。また、強配位性・強塩基性の化合物でも良好なピーク形状を示します。さらに、5 µm – 3 µm – 1.9 µmの粒子間で優れた再現性を有しているため、HPLCとUHPLC相互のメソッド移行も容易です。YMC-Triart C8は、標準的なODSとは分離選択性が異なるため、分離パターンを変更して分析条件を最適化する場合にも有効です。

◎ハイブリッド粒子がもたらす卓越した耐久性
◎広範囲の化合物条件で優れたピーク形状
◎UHPLC用1.9 µmのカラムをラインナップ
◎HPLC⇔UHPLC間の極めてスムーズなメソッド移行
◎ODSとは異なる分離選択性

Phenyl

YMC-Triart Phenylはフェニルブチル基を有する充填剤のカラムです。官能基密度とスペーサー鎖長の最適化により、疎水性相互作用とフェニル基特有のπ-π相互作用の適度なバランスを実現しました。特に芳香環や二重結合などを有し、共役系が長い化合物の保持が大きい傾向があり、これらの異性体や類縁体の分離に有効です。
また、Triartシリーズ共通の緻密な表面修飾により、優れた耐久性を有し、吸着のない良好なピーク形状を示します。

◎π-π相互作用による固有の分離
◎芳香族化合物や共役系が長い化合物の分離に最適

PFP

YMC-Triart PFPは、ペンタフルオロフェニル基を有する充填剤のカラムです。疎水性相互作用のほか、π-πや双極子-双極子など様々な相互作用による特有の分離選択性を有しています。特に芳香族化合物やニトロ基、ハロゲンを有する化合物などにおいて、他の官能基のカラムとは分離選択性が大きく異なり、これらの化合物の分離改善に有効です。

◎固有の極性相互作用により極性化合物・異性体の分離に有効
◎優れた平面認識能/立体選択性

Bio C18

YMC-Triart Bio C18は、有機シリカハイブリッド基材のワイドポアC18カラムで、ペプチドやタンパク質、オリゴ核酸などの分離に適しています。充填剤の疎水性が低いため、通常のC18カラムでは保持が大きすぎる場合の短時間分析にも有効です。

◎標準的なC18カラムでは保持が強すぎる化合物の短時間分析にも有効

Bio C4

YMC-Triart Bio C4は、タンパク質の分離に適した有機シリカハイブリッド基材のワイドポアC4カラムです。高温条件で使用することで、分子量15万程度までの抗体などのタンパク質の分離が可能です。
また、タンパク質の分析において、ギ酸を添加した移動相条件でも良好なピーク形状が得られるため、LC/MSでの高感度分析に有効です。タンパク質や抗体の分離のほか、疎水性が高く通常のC18カラムでは分離困難な中分子や低分子にも有効です。